Salesforce 連携の仕組み

MiiTel は Salesforce と以下のように連携します。

目次

連携できること

MiiTel は Salesforce と以下の連携ができます。

  • 連絡先連携 (連絡先の取得)
    • 通話した電話番号と一致する Salesforce レコードを参照、データ取得し、MiiTel の連絡先へ登録、更新します。
  • 活動履歴連携 (活動履歴の作成)
    • 通話した情報 (MiiTel の応対履歴の情報) を登録した Salesforce 活動履歴を作成します。

参照、作成、編集する Salesforce オブジェクト

MiiTel は以下の Salesforce オブジェクトのレコードを参照し、データを取得します。

  • 取引先責任者 (Contact)
  • 取引先 (Account)
  • リード (Lead)
  • ユーザー (User)

MiiTel は以下の Salesforce オブジェクトのレコードを作成、編集します。

  • ToDo (Task)

  IMPORTANT

参照する Salesforce レコードと項目

MiiTel は、通話した電話番号と一致する Salesforce レコードを参照します。
電話番号は、以下の Salesforce オブジェクトレコードの項目値を確認します。

  • 参照対象オブジェクト
    • 取引先責任者 (Contact)
    • 取引先 (Account)
    • リード (Lead)
  • 電話番号を確認する項目
    • 標準の電話項目 (Phone)
    • 標準の携帯項目 (MobilePhone)

  IMPORTANT

  •  取引先責任者、取引先、リード以外のオブジェクトは対象外です。
  •  電話番号を確認する項目は、Salesforce の「電話型の標準項目」です。カスタム項目は対象外です。
  •  以下のように電話番号が登録されているレコードは、電話番号が「不一致」となり、参照しない場合があります。
    ・ハイフンの位置が適切ではない
    ・スペース、カッコなどで区切っている

参照する Salesforce レコードと連携の仕様

レコードの状態や、発信方法、設定により、連携の仕様が異なります。

一致する電話番号が複数オブジェクトレコードに登録されている場合

以下の優先順位で、電話番号が一致する Salesforce レコードを参照し、連絡先連携と活動履歴連携を実施します。

1. 取引先責任者 (Contact)

2. 取引先 (Account)、または、個人取引先 (PersonAccount)

3. リード (Lead)

一致する電話番号が同一オブジェクトの複数レコードに登録されている場合

最終更新日が最新の Salesforce レコードを参照し、連絡先連携と活動履歴連携を実施します。

一致する電話番号が登録されているレコードがない場合

連絡先連携は実施せず、活動履歴連携のみ実施します。
活動履歴の関連先項目は空白になります。

MiiTel Phone for Salesforce でクリック to コールで発信した場合

Salesforce 活動履歴連携の「発信設定」により、連絡先連携、活動履歴連携の仕様が異なります。

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  IMPORTANT

連携対象の通話種別

MiiTel の通話種別が以下の場合、連絡先連携と活動履歴連携を実施します。

  • 発信
  • 着信
  • 転送 (内線転送、外線転送、自動転送)
  • 留守番電話 (活動履歴は、活動履歴連携設定の [登録タイミング] が「通話終了後」の場合のみ作成)
  • 不在発信
  • 不在着信

  IMPORTANT

  •  「内線」は連携対象外です。

連絡先連携で取得、登録する値

連絡先を取得する場合、以下の Salesforce 項目の値を取得し、MiiTel の連絡先へ登録します。
登録された連絡先は、応対履歴応対履歴一覧に反映されます。

オブジェクト 連絡先 [取引先会社名] に
登録する項目
連絡先 [取引先担当者名] に
登録する項目
取引先責任者 (Contact) 取引先名 (Account.Name) 名前 (Name)
取引先 (Account) 取引先名 (Name)  
個人取引先 (PersonAccount) 取引先名 (Name) 取引先名 (Name)
リード (Lead) 会社名 (Company) 名前 (Name)

活動履歴連携で活動履歴に登録する値

MiiTel は、Saelsforce 活動履歴の以下項目に各値を登録します。

登録タイミング: 通話開始後の場合

活動履歴連携設定の [登録タイミング] が [通話開始後] の場合、登録する項目と値は以下のとおりです。

標準項目

表示ラベル API 参照名 登録する値
件名 Subject

通話種別によって以下の値を登録する。

状況 Status 活動履歴連携で設定した [状況]
コメント Description

通話種別によって以下の値を登録する。

  • 発信、着信、転送、留守番電話
  • 不在発信
    • 発信(不在)
  • 不在着信 (自動転送も含む)
    • 着信(不在)
名前 WhoId
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがある場合
    • 紐づく [取引先責任者]、[リード] レコードの ID (レコード画面上は該当レコードの [名前] が表示される)
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがない場合
    • 空欄になる
関連先 WhatId
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがある場合
    • 紐づく [取引先] レコードの ID (レコード画面上は該当レコードの [取引先名] が表示される)
    • 発信設定有効時にクリック to コールした場合は、クリック to コールしたレコードのレコード ID (レコード画面上はクリック to コールしたレコードの [名前] が表示される)
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがない場合
    • 空欄になる
割り当て先 OwnerId

活動履歴任命先の設定状況によって以下の値を登録する。

自動転送の活動履歴の場合、Salesforce ユーザーのプロファイル ([電話] 項目) に自動転送先の電話番号が設定されているかによって以下の値を登録する。

  • 設定されている場合: 電話番号が設定されている Salesforce ユーザーの ID
  • 設定していない場合: 連携した Salesforce ユーザーの  ID

(レコード画面上は Salesforce ユーザー ID の [名前] が表示される)

ToDo のサブ種別 TaskSubtype 電話
期日 ActivityDate レコード作成日
通話時間 CallDurationInSeconds 通話時間 (秒)
(不在発信、不在着信の場合は、[0])
通話種別 CallType

通話種別によって以下の値を登録する。

  • 発信、不在発信
    • 発信
  • 着信、不在着信、留守番電話、自動転送
    • 着信
  • 転送
    • 空欄になる
通話オブジェクト ID CallObject MiiTel シーケンス ID (応対履歴に個別に割り振られる ID)
作成者 CreatedBy 連携した Salesforce ユーザーの ID
(レコード画面上は、Saelsforce ユーザー ID の [名前] が表示される)
最終更新者 LastModifiedById 連携した Salesforce ユーザーの ID
(レコード画面上は、Saelsforce ユーザー ID の [名前] が表示される)
レコードタイプ RecordType 連携した Salesforce ユーザーのプロファイルに準拠
(デフォルトの Todo のレコードタイプがセットされる)

登録タイミング: 通話終了後の場合

活動履歴の登録タイミングが「通話終了後」の場合、登録する項目と値は以下のとおりです。

標準項目

表示ラベル API 参照名 登録する値
件名 Subject

通話種別によって以下の値を登録する。

状況 Status 活動履歴連携で設定した [状況]
コメント Description

通話種別によって以下の値を登録する。

  • 発信、着信、転送、留守番電話
  • 不在発信、不在着信
名前 WhoId
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがある場合
    • 紐づく [取引先責任者]、[リード] レコードの ID (レコード画面上は該当レコードの [名前] が表示される)
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがない場合
    • 空欄になる
関連先 WhatId
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがある場合
    • 紐づく [取引先] レコードの ID (レコード画面上は該当レコードの [取引先名] が表示される)
    • 通話終了後に関連先レコードを指定した場合は、指定したレコードのレコード ID (レコード画面上は指定レコードの [名前] が表示される)
    • 発信設定有効時にクリック to コールした場合は、クリック to コールしたレコードのレコード ID (レコード画面上はクリック to コールしたレコードの [名前] が表示される)
  • 履歴と一致する電話番号が登録されたレコードがない場合
    • 空欄になる
割り当て先 OwnerId

活動履歴任命先の設定状況によって以下の値を登録する。

自動転送の活動履歴の場合、Salesforce ユーザーのプロファイル ([電話] 項目) に自動転送先の電話番号が設定されているかによって以下の値を登録する。

  • 設定されている場合: 電話番号が設定されている Salesforce ユーザーの ID
  • 設定していない場合: 連携した Salesforce ユーザーの  ID

レコード画面上は、Saelsforce ユーザー ID の [名前] が表示される

ToDo のサブ種別 TaskSubtype 電話
期日 ActivityDate レコード作成日
通話時間 CallDurationInSeconds 通話時間 (秒)
(不在発信、不在着信の場合は、[0])
通話種別 CallType

通話種別によって以下の値を登録する。

  • 発信、発信不在
    • 発信
  • 着信、不在着信、自動転送
    • 着信
  • 留守番電話
    • 録音
  • 転送
    • 空欄になる
通話オブジェクト ID CallObject MiiTel シーケンス ID (応対履歴に個別に割り振られる ID)
作成者 CreatedBy

連携した Salesforce ユーザーの ID
(レコード画面上は、Saelsforce ユーザー ID の [名前] が表示される)

最終更新者 LastModifiedById 連携した Salesforce ユーザーの ID
(レコード画面上は、Saelsforce ユーザー ID の [名前] が表示される)
レコードタイプ RecordType 連携した Salesforce ユーザーのプロファイルに準拠
(デフォルトの Todo のレコードタイプがセットされる)

カスタム項目

活動オブジェクトに [ダイヤル開始時刻]、[通話開始時刻]、[通話終了時刻]、[応対メモ] 登録用のカスタム項目を作成し活動履歴連携で設定した場合、登録する項目と値は以下のとおりです。

項目 データ型 登録する値
[ダイヤル開始時刻] を登録するカスタム項目 日付/時刻 発信、または、着信を開始した日時
[通話開始時刻] を登録するカスタム項目 日付/時刻 通話を開始した日時
[通話終了時刻] を登録するカスタム項目 日付/時刻 通話を終了した日時
[応対メモ] を登録するカスタム項目 選択リスト (複数選択) 応対履歴に登録した応対メモの値

活動履歴を作成、および、更新するタイミング

MiiTel は、以下のタイミングで活動履歴を作成、更新します。

活動履歴の作成

  • 活動履歴連携で設定した登録のタイミング (通話開始後、または、通話終了後)

活動履歴の更新

  • 活動履歴連携で [応対メモ] を設定した場合、以下の操作時 ([応対メモ] 更新のため)
    • MiiTel Phone からの応対メモ保存時
    • 音声分析完了時
      • 活動履歴連携で [コメント] に「文字起こし結果 ({SPEECH_RECOGNITION_SUMMARY}、{SPEECH_RECOGNITION})」の設定がない場合も更新する
    • 応対履歴からの応対メモ変更時
  • 活動履歴連携で [コメント] に「文字起こし結果 ({SPEECH_RECOGNITION_SUMMARY}、{SPEECH_RECOGNITION})」を設定した場合 (文字起こし結果登録のため)
    • 応対履歴の音声分析完了後
  • 活動履歴連携で [コメント] に「通話中コメント ({COMMENT})」を設定した場合 (通話中コメント登録のため)
    • 応対履歴の音声分析完了後
  • 活動履歴連携で [コメント] に「議事録 ({SUMMARY_WITH_GPT})」を設定した場合 (議事録登録のため)
    • 応対履歴の議事録作成完了後
  • 通話終了後に関連先レコードを指定した場合
    • 関連先レコードを指定後 (指定した関連先が作成された活動履歴の関連先と異なる場合)

  IMPORTANT

  •  MiiTel が作成した活動履歴に対し、MiiTel による更新とお客様による Salesforce 上での更新が同タイミングで行われた場合、処理の競合によるエラーが発生し、活動履歴が更新できない場合があります。
    そのため、MiiTel が作成した活動履歴の編集は、音声分析完了後、議事録作成完了後に実施してください。

プレディクティブコールで作成する活動履歴

プレディクティブコールでは、以下の Salesforce 活動履歴を作成します。

  • 発信先が応答しなかった場合: 不在発信の活動履歴
  • 発信先が応答し、MiiTel ユーザーが応答しなかった場合: 不在発信の活動履歴
  • 発信先が応答し、MiiTel ユーザーが応答した場合: 発信の活動履歴
    • 活動履歴連携設定の [登録タイミング] が [通話終了後」の場合だけ、発信の活動履歴が作成される

連携エラーの確認方法と対処方法

連携時に発生したエラーは、外部連携時のエラーログ確認方法で確認してください。
エラーの内容と対処方法は、外部連携時のエラーと対処方法を確認してください。

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